ホテルルワンダ
テリー・ジョージ監督、主演ドン・チードル。ルワンダ紛争、民族対立からの「フツ族」民兵による大量虐殺の恐怖の中、国際社会は無関心で、自国民の安全は確保するものの、ルワンダ人は見捨てていく。国連平和維持軍は無力に近い。このような極限状態の中、家族や隣人を護るために、自ら勤務する高級ホテル「ミル・コリン」に虐殺の対象となっている「ツチ族」をふくむ人々をかくまっていく主人公。これは、ポール・ルセサバギナという人物の実話で、家族愛、隣人愛のために、時には外資系のホテルという地位、時には、要人を接待してきた経験からの人脈、時にはとっさの機転、時には賄賂を駆使して、ホテルマンのポールは虐殺から人々を守り抜いていきます。
家族愛のために必死になって奮闘する姿、隣人愛を貫き通す姿が感動的であると同時に、このようなおおきな人道的問題に対しての国際社会への反省を迫る内容に深く考えさせられました。「ちゃん」はやはり、ポールの家族愛に満ちた奮闘ぶりに一番感動したというのが正直な感想です。(2008.8.10)
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