その126 オリンピック精神で

この夏はロンドンオリンピックが開催されました。「ちゃん」は眠たいので(配属替えで夜勤中心の仕事でなくなったので・・・。)あまりリアルタイムで観戦はしていませんが、ニュースなどでボルト選手の活躍などを目にしましたよ・・・。

 さてさてオリンピックというと「ちゃん」が思い起こすのは2004年のアテネオリンピック男子マラソンの銅メダリスト、バンデルレイ・デリマ選手です。

 デ・リマ選手は36km地点まではトップで走っていたのですが、なんとこともあろうに、コースに飛び出してきた暴漢に抱きつかれてコース外に押し出されてしまったのです。この暴漢はニール・ホランという元聖職者で、「キリストの再臨に備えて(デリマ選手を)捕まえた」といい、後執行猶予付きの禁錮1年と罰金3000ユーロとなり、聖職停止。

 暴漢のことはどうでもいいのですが、印象に残るのはデリマ選手のその後のことです。彼はペースを崩されてしまったことが祟り、結局3位に後退していきますが、最後まで走りきって、銅メダルを獲得しました。そして事件後の会見での発言のすばらしさです。

 もし事件がなかったら勝っていたと思うかの質問に、デリマ選手は 「分からない。あの後はレースに集中することができなくなり最後まで走り切るのは非常に困難だった。でもオリンピック精神を見せて、メダルを勝ち取った。」 まただれかを責めることはあるかの問いにも「この銅メダルは、まだ私が金メダルを取ってはいけないという、神からの試練だ」と誰をも非難しなかった。

 このデリマ選手の立派な姿勢に銅メダルとは別にクーベルタン男爵の名をつけた特別メダルが贈られたそうです。

 ちゃんはこのデリマ選手の「オリンピック精神」を見せて最後まで走りきったにとても感銘を受けたわけです。そして誰をも非難しない立派な姿勢!オリンピック精神は「参加することに意義がある」という言葉にも関わってくる、勝敗を超えた崇高な精神と勝手に思っていますが、まさにデリマ選手はそれを具体的に示したのではないでしょうか。勝利はもちろん重要ですが、このオリンピック精神によって、入賞者にも敗者にも、私たちは自然と敬意を払うことができるのかも知れませんね。

 「ちゃん」はオリンピックとは無縁の人間ですが、このデリマ選手が形に示してくれたオリンピック精神は大いに学びたいと、そのときに思ったのです。

 なにか一生懸命に取り組んでいるときに、時にはいろいろな条件や人に妨害されます。だまされることもあります。そのときこそデリマ流オリンピック精神で!!と思えるといいなぁ・・・。陰湿なやり方でだまされても最後まで希望を捨てずにあきらめない!!卑劣な妨害があっても、それを非難するのではなく最後までやりきるように!!できたらいいなぁ。(2012.9.6)

ちゃんのなんでもかんでも

ひま人(ちゃん)がつくった、日常のどうでもいいようなことを題材にした、雑文の集まりです。パソコンの知識もないので、稚拙なホームページですが、ひまでひまでしょうがない人は、ご覧下さい。とくに「日帰り温泉」と「小さな旅」について御報告していきたいと思ってます。(2018年11月サイトを移転してきました)

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